有明海の海産物・レシピ

コノシロ(ニシン科)

コノシロ(ニシン科)
学名
Konosirus punctatus
英名
Gizzard shad
地方名(方言)
コノシロ、ツナシ、ハビロ
主な漁場
有明海一円
漁期
3〜11月
主な漁法
投網、流し刺網、固定式刺網

日本海側では新潟県以南、太平洋側では松島湾以南に分布、最大25cmに達する。内湾の岸近くの砂泥域にすみ、産卵期の初夏には海水と淡水が混ざる汽水域まで回遊する。

有明海では一般にツナシと呼んでいるが、最近では東京と同じように小さいものをコハダと呼ぶ。また、大きいものをハビロと呼んだりする。

背びれの一番後ろの軟条がアンテナのように長いのが特徴。植物プランクトンを好んで食べ、寿命は約4年である。

焼くと独特な臭いがするので、関東地方では焼き場の臭いといって好まれなかったこともあり、すし種として珍重されている。このため、有明海のコノシロは東京に航空便で送られており、これは東京都中央卸売市場での取扱量の多くを占めている。

小骨が多いので子ども達たちには敬遠されるが、骨切りにすれば刺身、塩焼き、唐揚にしておいしい。鮮度が落ち易いので出来るだけ早く食べた方が良い。

(佐賀県水産課「佐賀のさかな図鑑」より)

前海もん有明海は干満の差が約6mあり、干潮時には沖合5〜7kmまで広大な干潟が広がります。 そこを棲みかとする生き物たちは珍しい姿・形をしていて「前海(まえうみ)もん」とも呼ばれています。