有明海の海産物・レシピ
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メナダ(ボラ科)
- 学名
- Chelon haematocheilus
- 英名
- Red lip mullet
- 地方名(方言)
- エビナ、アカメ、ヤスミ、ナヨシ
- 主な漁場
- 有明海沿岸一円
- 漁期
- 5〜12月
- 主な漁法
- 固定式刺網、流し刺網、竹羽瀬
近縁種のボラに良く似ているが、頭がボラより平らなこと、目と口の周辺が赤いこと、ボラより大きく全長1mに達することなどが特徴。九州以北、中国、朝鮮半島からアムール川に分布するが、九州では有明海にしかいない。有明海ではボラよりもメナダの方が多く、味も良いことから価格も高く珍重されている。
ボラは成長するにつれ名前が変わる出世魚の一つで、関東では最も大きくなったものをトドといい、「トドのつまり」の由来となっているが、メナダも有明海ではエビナゴ→エビナ→アカメ→ヤスミ→ナヨシと呼び名が変わる。
有明海での産卵期は春(4〜5月)で、成魚、幼魚とも河口域等の沿岸や江湖にすみ、幼魚は春から秋にかけて河川の汽水域に入る。微細藻類やデトリタス(泥の中の有機物質)を主に食べる。目の脂瞼(まぶた)はボラほど発達しておらず、体側の鱗の基部に黒点がある。
ボラとは反対に夏においしい魚で刺身、あらい、塩焼き等にする。卵巣はボラと同じ様にカラスミ(長崎の名産で、卵巣を塩漬けにして干したもの)の原料ともなる。