有明海の海産物・レシピ

シバエビ(クルマエビ科)

シバエビ(クルマエビ科)
学名
Metapenaeus joyneri
英名
Shiba shrimp
地方名(方言)
マエビ、シラエビ
主な漁場
有明海西部海域一円
漁期
周年
主な漁法
えび三重流し刺網、船びき網、竹羽瀬、あんこう網

本県有明海で最も多くとれるエビ。東京湾から南シナ海まで広く分布し、各地の内湾の水深20m ぐらいまでの泥質の海域に生息している。東京の芝(港区)周辺で昔よくとれたことからこの名がついたと言われている。

有明海沿岸では通常マエビと呼び、川や河口にすむシラタエビのことをシラエビと呼ぶが、太良町ではシバエビのことをシラエビと呼ぶので、混同に注意。

主にアキアミやニホンアミ等の小型の甲殻類をよく食べる動物食で、5月下旬〜9月上旬に有明海内で産卵する。稚エビは11月頃までに体長約9cmに成長し、それ以降はほとんど成長せずに冬を越す。その後、5月頃から再び成長を始め、9月までにメスは体長12cm、オスは11cmに達し、産卵する。産卵が終わると死んでしまうことから、寿命はほぼ1年と考えられる。産卵期には、オスの多くは体色が黄色みを帯びてくるので、オス・メスの識別が外観的に容易となる。

フライパンに薄く油をひいて炒め、塩こしょうで味つけるとビールのつまみに最適である。またチリソース炒めもおいしい。活きエビは、頭(頭胸部)、腹部の皮をとり、醤油を少しつけて食べるとほのかな甘みがあっておいしい。そのほかいろいろな料理の素材として、また、スズキ釣りの生き餌として重宝されている。

(佐賀県水産課「佐賀のさかな図鑑」より)

前海もん有明海は干満の差が約6mあり、干潮時には沖合5〜7kmまで広大な干潟が広がります。 そこを棲みかとする生き物たちは珍しい姿・形をしていて「前海(まえうみ)もん」とも呼ばれています。