有明海の海産物・レシピ
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スズキ(スズキ科)
- 学名
- Lateolabrax japonicus
- 英名
- Sea bass perch
- 地方名(方言)
- ススキ、ハクラ、ハネ
- 主な漁場
- 筑後川やその河口域、鹿島市、太良町沖
- 漁期
- 4〜10月
- 主な漁法
- 固定式刺網、スズキ流し刺網、釣り
スズキは、北海道南部以南の日本沿岸と朝鮮半島南部に分布するが、有明海のスズキは、最近の研究では、中国大陸沿岸に生息するタイリクスズキとの雑種を起源にもつ遺伝的に固有な個体群であると考えられている。
全長は1m以上に達する。成長にともなって、呼び名が変わる出世魚のひとつで、有明海では、地域によって若干異なるが、一般に約20cmまでの1年魚をハクラゴ、約40cmまでをハクラ、約60cmまでをハネ、60cm以上をススキと呼ぶ。
有明海のスズキは、ほとんど一生涯を有明海の中で過ごす。産卵は、12〜1月に島原沖から口之津沖の深場で行われ、稚魚は筑後川等の河川を含む沿岸で成長した後、8〜10月には16〜19cmとなり水深15m程度の沖合へ、11月には20mより深い海域へ移動、越冬する。翌春には、餌をとるため再び沿岸に移動し、冬になると再び深みで越冬する。
味はたんぱくで、夏が旬。刺身、あらい、塩焼き、吸い物でおいしい。また、死ぬと急激に鮮度が落ちるので、魚市場に出荷する際は活かしたまま運び、セリの直前に活けしめし、血抜きする。